焼き鳥屋さんやうなぎ屋さんやラーメン屋さんの秘伝のタレって第三者から、見えにくく、真似もされにくく、年を重ねることで熟成し、それ自体が大きな価値としてお店を支えますよね! 人材と組織は会社にとっての秘伝のタレです。人材や組織は第三者から、見えにくく、真似もされにくく、年を重ねることで熟成し、それ自体が大きな価値として経営を支えます!
企業経営においてヒト・モノ・カネ・情報が重要と言われていますが、4つの中でどれが一番重要なんでしょうね・・・。
僕は、ある人に以下のように言われたのが印象的でした。
「そりゃー、人や組織が一番重要だろ!」
- マーケティング戦略?
- 財務戦略?
- IT戦略?
そんなもん、二の次だと・・・。
これらの戦略は誰が立案する?
人だろ?
立案された戦略は誰が実行する?
人だろ?
だから、経営にとって人が一番重要なんだよ!
まともな人がいなければ、そもそも、素晴らしい戦略を立案できないんだよ!
たとえ、どこぞの経営コンサルタントが素晴らしい戦略を立案しても、誰もやらなきゃ何も起きないんだよ!
やる気のない人がやっても変わらないんだよ!
って言うことでした。
まあ、過激に思えたけど、「確かにそうだよな」と思えたのも事実です。
人や組織が重要なんだろうけど、もう少し考えてみると、人と組織は、カネや情報やモノとは少し違う側面があるってことです。
第1のポイントは「外から見えにくい」ってことです
他社がどのような財務状況なのか、どのような商品やサービスなのか、どのような情報システムで業務を行なっているのかは、なんとなく、あるいは明確にわかるんです。
でも、他社の人や組織って、外側からはあまりわかんないのです。
あそこの社員って
- どんなモチベーションで仕事してるの?
- なんで、あんなに主体性があるの?
- なんで、いつも笑顔で働いているの?
と言う感じで、イマイチわからないのです。
第2のポイントは「真似されにくい」ってことです。
なーのーで、
人や組織って第三者から見えにくいので、見えにくいからこそ、簡単に真似されないので、とっても重要な資産なんです。
えっ?
人材や組織って簡単に開発・育成できない?
その通りです!
人や組織って開発や育成が難しいんです。
だからこそ、良いのです!
開発や育成が簡単だったら誰だってやります。
難しいからこそ、簡単に真似されないんです。
第3のポイントは「劣化しにくい」ってことです
劣化どころが熟成します(笑)
- カネや情報やモノは経年劣化する可能性があります。
- 商品やサービスや他社に真似されることで、相対価値が低くなる可能性があります。
- おしゃれなオフィスという不動産も劣化する可能性があります。
- 情報なんて、この変化の激しい時代において3ヶ月前のデータなんて役に立たないかもしれません。
- カネだって、有限なので、普通に減少するでしょうし、持ち方によっては相対的に目減りする可能性もあります。
でも、人や組織は、
- 経験を積むことで熟成します。
- 学習することで熟成します。
- 年齢を重ねることで人間力が熟成します。
第三者から、
見えにくく
真似もされにくく
年を重ねることで熟成し、
それ自体が大きな価値として経営を支える
って・・・。
それって「秘伝のタレ」と一緒じゃないですか!
そうなんです!
人や組織は経営者にとって「秘伝のタレ」だったのです(笑)
皆さんの会社や組織の、「秘伝のタレ」はどうですか?
秘伝のタレが無くなっちゃうので、毎年4月に継ぎ足してますか?
秘伝のタレが無くなるのは、致し方ないことで、自分では何もできないと思ってますか?
最近、急に秘伝のタレが無くなってませんか?
人と組織は秘伝のタレみたいなものです。
じっくり、真摯に、真面目に、開発すれば決して裏切らないものだと思います。
自社の秘伝のタレについて今一度、向き合って味わってみてください。