今話題のクイーンを題材にした「ボヘミアン・ラプソディ」という映画はご覧になりましたか? ちょっと、こじつけですが「ポジティブ感情を抱く社員がいると会社に好影響を与える」というのを「ポジティブ感情を抱くメンバーがいるとバンドに好影響を与える」という意味にして書きたいと思います。

前回は、ポジティブ感情を抱く社員がいると会社に好影響を与え、ポジティブ感情を抱く社員が増やすためには、8つのことをすれば良い!ということでした。
今回は8つの中の
(6) 他者との絆をつくる
(8) 心を開く
についてお話しします。
心を開く
「ボヘミアン・ラプソディ」という映画は、クイーンのボーカルで1991年に亡くなってしまったフレディ・マーキュリーの人生について描写している映画なのですが、彼はマイノリティが故のコンプレックスを感じています。
- 英国人ではなインドから移民してきた有色人種
- バイセクシャルで女性も男性も性の対象だった
- 出っ歯だったので、ある意味でマイノリティだったし、出っ歯がバンドのボーカルに?と言われてしまう。
フレディは、マイノリティとコンプレックスがある中でも、心を開くというか
「自分らしく生きる」ということを選択します。
- バイセクシャルであることを妻のメアリーに告白
- 出っ歯なんてお構いなく、歯が出ているからこそ歌う声の音域が広いんだと言います。
- 確執のあった父がよく言ってた「善き思い、善き言葉、善き行い」に反発して、自分が好きな音楽をやりたいんだ!という思いで突き進む。
フレディのように、心を開いている状態ではないと、自分らしく生きることはできません。
本当はこう思っているけど・・・言えない。
実は違うと思っているけど・・・言えない。
本当はやりたくない仕事だけど・・・言えない。
このような状態では、自分らしく生きている、自分らしく仕事をしている
とは言えません。
心を開いて、自分らしく正直にすることがポジティブな感情を作り出せるのです。
フレディは、まだメジャーになる前に、恋人のメアリーに自分の自信について心境を吐露しています。
「俺たちには可能性がある」と・・・
ポジティブですね〜。
他者との絆を作る
「他者との絆を作る」ことは、この映画では「家族」がキーワードになっています。
バンドも家族、メアリーもマネージャも、もちろん父親も母親も妹も・・・。
フレディは、クイーンとして大成功します。
だけど、メンバーには家族や子供がいるが、自分にはいないと言う孤独感から
ソロ活動をしたり、変なパーティやドラッグに溺れ自暴自棄になります。
でも、クイーンが家族である事を再認識して素直にメンバーに謝ります。
メンバーも許すに決まっているのに、ちょっとだけもったいぶって許します。
そして、メンバーとの絆を再認識します。
そして、心を開いて、自分がHIVに感染した事をライブエイドのリハーサル中に
メンバーにも伝えます。
それがどう言う意味なのかメンバーも十二分にわかります。
そして、ライブエイドに出る事で、父親がよく言ってた「善き行い」ができて、父親との絆を再構築します。
縁遠くなっていた恋人のメアリー、マネージャー、優しく見守ってくれる友人との絆も作ります。
最終的には「家族」は、みんなフレディを許して愛してくれたのです。
フレディは、心をオープンにして、自分らしく生きることを選択します。
そして、バンドとの絆を作ります。
フレディは、HIVに感染しても、ネガティブになることなく、最高のパフォーマーとして生きることを選択するのです。
まさしく、最後までポジティブに生きるのです。
このポジティブな気持ちが、バンドに最高に素晴らしい影響を与えたのではないかと思うのです。
こじつけが過ぎますかね・・・(笑)
最後にボヘミアン・ラプソディの最初の歌詞を紹介します。
Mama, Just killed a man
(ママ、僕は男を殺してしまった)
心を開いて、自分らしく生きるという、最高の表現が、ボヘミアン・ラプソディというオペラ調の荘厳な雰囲気の最初の歌詞にくることを想像した時に、なんだかフレディの心に少し触れられたのかなと思った次第です。
これは、フレディ自身がバイセクシャルである自分に気づき、異性愛者であった自分を殺したと言う意味合いがあるのではないか?と言われています。